『地雷グリコ』はどんなゲーム?ルール・原作と“誰も死なないデスゲーム”の意味

『地雷グリコ』はどんなゲーム?

Prime Videoで実写ドラマ化される『地雷グリコ』。

タイトルだけを見ると、地雷原を舞台にした危険なデスゲームや、「グリコ」という名前の商品を使ったゲームを想像する人もいるかもしれません。

しかし、『地雷グリコ』で描かれるのは、じゃんけんをして階段を上る子どもの遊び「グリコ」に、見えない地雷という特殊ルールを加えた頭脳戦です。

さらに原作には、坊主めくり、神経衰弱、じゃんけん、だるまさんがころんだ、ポーカーなどをアレンジしたゲームが登場します。

この記事では、ドラマ『地雷グリコ』の基本情報とゲームのルール、“誰も死なないデスゲーム”と呼ばれる理由を、勝敗や攻略法のネタバレを抑えて解説します。

※原作ゲームの基本設定に触れますが、勝者や勝ち方、終盤の展開など重要なネタバレは記載していません。

『地雷グリコ』はどんなドラマ?

『地雷グリコ』は、青崎有吾さんの同名小説を実写化した頭脳バトルドラマです。

Prime Videoで2026年11月13日から、世界240以上の国と地域へ独占配信されます。

項目内容
作品名Prime Originalドラマ『地雷グリコ』
配信開始日2026年11月13日
配信先Prime Video
原作青崎有吾『地雷グリコ』
主演森七菜、蒔田彩珠
監督関和亮
ジャンル青春・ミステリー・頭脳バトル

主人公は、勝負事に異常なほど強い女子高校生・射守矢真兎(いもりや・まと)です。森七菜さんが演じます。

蒔田彩珠さんが演じるのは、真兎の親友・鉱田風日(こうだ・かざひ)。物語は、風日に頼まれた真兎が、学園祭で屋上を使用する権利を懸けたゲームへ挑むところから始まります。

その後、学園祭の場所取りや部活動の存続といった学校内の問題から、9000万円相当のチップを懸ける大勝負へと規模が拡大していきます。

KADOKAWAによるドラマ化発表

地雷グリコとはどんなゲーム?

「地雷グリコ」は、じゃんけんをして階段を上る昔ながらの遊び「グリコ」をアレンジしたゲームです。

一般的なグリコでは、じゃんけんに勝った人が出した手に応じて階段を進みます。

  • グーで勝つ:「グリコ」で3段
  • チョキで勝つ:「チヨコレイト」で6段
  • パーで勝つ:「パイナツプル」で6段

地域や世代によって、数え方や表記が異なることもあります。

『地雷グリコ』では、このルールに「相手が階段へ仕掛けた地雷」が加わります。

地雷グリコの基本ルール

原作で描かれる大まかなルールは次のとおりです。

  1. 両者が階段の中から地雷を置く場所を決める
  2. 通常のグリコと同じようにじゃんけんをする
  3. 勝った手に応じた段数だけ階段を進む
  4. 相手が地雷を仕掛けた段に止まると、10段下がる
  5. 先にゴールへ到達した人が勝つ

重要なのは、地雷がある段を直接見ることができない点です。

相手がどこへ地雷を置いたのかを推理しながら、じゃんけんで何を出すか、どの段へ止まるかを考えなければなりません。

単にじゃんけんに勝ち続ければよいわけではありません。むしろ勝った結果、地雷のある段へ進んでしまう可能性もあります。

相手の性格、これまでに出した手、階段の残り段数などを材料に、見えない地雷の位置を読むことが勝負のポイントです。

KADOKAWA公式作品紹介

原作に登場するゲームは全部で5種類

原作小説『地雷グリコ』は、5つのゲームを収めた連作短編集です。

収録作品ベースとなる遊び主な特徴
地雷グリコじゃんけんグリコ階段に見えない地雷を仕掛ける
坊主衰弱坊主めくり・神経衰弱百人一首を使った記憶と推理の勝負
自由律ジャンケンじゃんけん独自に考えた新しい手を追加する
だるまさんがかぞえただるまさんがころんだ掛け声の文字数が駆け引きに関わる
フォールーム・ポーカーポーカー4つの部屋とトランプを使う大規模な勝負

共通しているのは、誰もが知る遊びを土台にしていることです。

最初から複雑な架空ゲームを覚えるのではなく、「じゃんけん」「神経衰弱」などの基本ルールに、数個の新しい条件が加わります。

そのため、頭脳戦を扱う作品でありながら、ゲームの入口は比較的分かりやすくなっています。

坊主衰弱

「坊主衰弱」は、百人一首の坊主めくりと、裏向きのカードをそろえる神経衰弱を組み合わせたゲームです。

単純な記憶力だけでなく、札の配置や相手の行動をどのように読むかが勝負を左右します。

自由律ジャンケン

「自由律ジャンケン」は、通常のグー・チョキ・パーに、対戦者が考案した独自の手を加えて戦うゲームです。

新しい手の性質が最初から相手へすべて公開されるわけではないため、対戦中の勝敗から効果を推理する必要があります。

「相手が作った未知の手は、何に勝って何に負けるのか」という、本格ミステリーのような論理戦が展開されます。

だるまさんがかぞえた

「だるまさんがころんだ」をもとに、鬼が唱える言葉の文字数を駆け引きへ取り入れたゲームです。

相手がいつ振り返るのかを予測しながら動くため、判断力だけでなく身体能力も関係します。

フォールーム・ポーカー

「フォールーム・ポーカー」は、4つの部屋に配置されたトランプを使って役を作るゲームです。

一般的なポーカーよりも行動できる範囲や得られる情報が限られ、記憶力、推理力、相手との駆け引きが求められます。

原作後半のゲームなので、詳しい仕組みや参加者を知らずに読みたい人は、事前に細かなルールまで調べないほうが楽しめるでしょう。

ドラマには5つのゲームがすべて登場する?

原作には5つのゲームが収録されていますが、ドラマ版でそのすべてが映像化されるかは、2026年9月3日時点では発表されていません。

公開された紹介では、グリコ、じゃんけん、だるまさんがころんだなど、身近な遊びに特殊ルールを加えた頭脳バトルが描かれると説明されています。

一方で、次の情報はまだ明らかになっていません。

  • 全何話になるのか
  • 5ゲームをすべて描くのか
  • ゲームの順番を原作から変更するのか
  • ドラマ独自のゲームが追加されるのか
  • 原作の結末まで映像化するのか

ティザー映像に登場した場面だけから、収録範囲を断定することはできません。

なぜ「誰も死なないデスゲーム」と呼ばれる?

ドラマ版『地雷グリコ』は、「誰も死なないデスゲーム」という言葉で紹介されています。

一般的なデスゲーム作品では、ゲームの敗者が命を失ったり、参加者同士が殺し合ったりします。

『地雷グリコ』にも「地雷」「命がけ」といった物騒な言葉が登場しますが、地雷は本物の爆発物ではありません。階段上の指定された地点に止まると後退する、ゲーム上の罠です。

勝負で人が爆発したり、敗者が処刑されたりする作品ではありません。

それでもデスゲームのような緊張感が生まれるのは、勝負に懸けられるものが徐々に大きくなるためです。

  • 学園祭で屋上を使う権利
  • 部活動の存続
  • 高額なチップ
  • 参加者の将来や大切な人との関係

物理的な命の奪い合いではなく、敗北できない事情を背負った登場人物たちが、ルールの盲点と知恵を使って戦います。

つまり「誰も死なないデスゲーム」とは、残酷な殺し合いを描かずに、デスゲーム並みの心理戦と緊迫感を作り出す作品であることを表した言葉です。

『地雷グリコ』は怖い?グロい場面はある?

原作を基準にすると、『地雷グリコ』はホラーや残酷描写を中心にした作品ではありません。

タイトルに「地雷」が入っていますが、戦争で使われる地雷を踏む物語ではなく、ゲームの罠を意味しています。

血まみれの場面や参加者が次々に死亡する展開を期待するタイプの作品ではありません。

ただし、次のような緊張感はあります。

  • 負けられない状況へ追い込まれる
  • 相手の嘘や仕掛けを見破る心理戦
  • 高額なチップを懸ける勝負
  • ルールの裏をかく逆転
  • 登場人物同士の対立

怖さよりも、「相手は何を考えているのか」「この状況からどう逆転するのか」というハラハラ感が中心です。

実写ドラマ版の映像表現がどの程度緊迫したものになるかは、配信開始後に改めて確認する必要があります。

原作は漫画?小説?

『地雷グリコ』の原作は漫画ではなく、青崎有吾さんが書いた小説です。

2023年11月にKADOKAWAから単行本が刊行され、その後コミカライズも始まりました。

原作小説は、次の主要ミステリー賞を同時に受賞しています。

  • 第37回山本周五郎賞
  • 第24回本格ミステリ大賞・小説部門
  • 第77回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門

この3賞を同じ作品が受賞したのは史上初。各種ランキングを含めて計9冠を獲得しています。

ドラマの先を知りたい場合は、コミカライズではなく原作小説を読めば、一冊で5つのゲームと物語の結末まで確認できます。

主人公・射守矢真兎はなぜゲームに強い?

射守矢真兎は、いわゆる天才勝負師型の主人公です。

普段はつかみどころがなく、周囲を圧倒するような人物には見えません。しかし、勝負が始まると高い観察力と洞察力を発揮します。

真兎の強さは、ゲームのルールを暗記していることだけではありません。

  • 相手が当然だと思っている前提を疑う
  • 相手の行動から目的を読む
  • ルールの言葉を正確に捉える
  • 見落とされている抜け道を探す
  • 不利に見える状況を逆に利用する

こうした考え方によって、強敵の作戦を崩していきます。

ドラマでは森七菜さんが射守矢真兎を、蒔田彩珠さんが親友の鉱田風日を演じます。

原作を先に読んでもドラマを楽しめる?

『地雷グリコ』は、ゲームの勝ち方そのものが大きな見どころです。

何も知らずにドラマの頭脳戦を楽しみたい場合は、配信前に原作を読まないほうが驚きを味わえるでしょう。

一方、ゲームのルールが複雑に感じられそうな人は、原作を先に読むことで、ドラマ内の駆け引きを理解しやすくなります。

楽しみ方おすすめの順番
逆転や勝敗に驚きたいドラマ→原作
ルールを理解して映像を楽しみたい原作→ドラマ
活字が苦手コミカライズ→ドラマ
原作との変更点を比べたい原作→ドラマ

原作を読む場合も、勝ち方を紹介した詳しい解説やレビューは避けたほうが、作品本来の面白さを楽しめます。

まとめ

『地雷グリコ』は、じゃんけんで階段を進む「グリコ」に、相手が仕掛けた見えない地雷を加えた頭脳ゲームです。

地雷を踏んでも爆発するわけではなく、ゲーム内で10段下がるペナルティを受けます。

原作には、次の5つのゲームが登場します。

  • 地雷グリコ
  • 坊主衰弱
  • 自由律ジャンケン
  • だるまさんがかぞえた
  • フォールーム・ポーカー

殺し合いやグロテスクな描写を中心とする作品ではありません。身近な遊びに特殊ルールを加え、デスゲームのような緊張感を生み出していることから、「誰も死なないデスゲーム」と表現されています。

ドラマ版は、2026年11月13日からPrime Videoで独占配信されます。

原作の5ゲームがすべて登場するのか、全何話になるのか、原作からどのような変更が加えられるのかは、今後の発表を待つ必要があります。