『全領域異常解決室』キャストの神様一覧|誰の生まれ変わり?正体と能力を解説

ドラマ『全領域異常解決室』は、超常現象のように見える不可解な事件を、内閣府直属の「全領域異常解決室」、通称「全決」が調査するミステリーとして始まりました。

ところが第6話で、興玉雅や全決のメンバーが、現代に生きる八百万の神々であることが明らかになります。

神々は人間の姿で生活しながら、魂を次の肉体へ移して転生を繰り返していました。登場人物の名前や職業、特技にも、元となった神様の特徴が隠されています。

映画版は2027年春に2作連続で公開される予定で、2作目には最高神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)も登場します。

映画を見る前に、

  • 興玉雅や雨野小夢は何の神様なのか
  • それぞれの神様にはどのような力があるのか
  • 直毘吉道や二宮のの子も神の生まれ変わりなのか
  • ヒルコの正体は誰だったのか

を復習しておきたい人も多いのではないでしょうか。

この記事では、『全領域異常解決室』に登場した神々とキャストを一覧にし、ドラマでの正体や能力、日本神話とのつながりを解説します。

※この記事はドラマ最終回までの重要なネタバレを含みます。

『全領域異常解決室』キャストと神様一覧

ドラマで正体が明らかになった主な登場人物は、次のとおりです。

登場人物キャスト正体
興玉雅藤原竜也天石戸別神(あめのいわとのわけのかみ)
雨野小夢広瀬アリス天宇受売命(あめのうずめのみこと)
宇喜之民生小日向文世宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
芹田正彦迫田孝也猿田毘古神(さるたびこのかみ)
豊玉妃花福本莉子豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)
村主虎飛矢名村辰少名毘古那神(すくなびこなのかみ)
佃未世石田ひかり月読命(つくよみのみこと)
生嶋未琴諸林めい市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)
大隈邦男吉田鋼太郎大国主神(おおくにぬしのかみ)
古戸沼人志草野イニ一言主神(ひとことぬしのかみ)
佐野速雄岩川晴建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
日野克己溝端淳平火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)
大和田光男真壁刀義大綿津見神(おおわたつみのかみ)

すべての人物が神の生まれ変わりというわけではありません。直毘吉道、二宮のの子、荒波健吾、北野天馬などは別枠で考える必要があります。

興玉雅の正体は天石戸別神

藤原竜也さんが演じる興玉雅は、当初、自分を興玉神(おきたまのかみ)だと説明していました。

興玉神は、三重県の二見興玉神社などで知られる神様です。ドラマでも興玉は、人間から漏れ出す善意と悪意を見分ける力を持っていました。

しかし、興玉の本当の正体は、天石戸別神(あめのいわとのわけのかみ)です。

天石戸別神は、神域の入口や門を守る神とされます。ドラマでは、寿命を迎えた神に「事戸渡し」を行い、黄泉へ送る特別な役目を担っていました。

神に事戸渡しをすると、周囲の神々からその神に関する記憶が消えます。そのため興玉は、仲間から恐れられないよう、本当の正体を長い間隠していました。

第9話で興玉が天石戸別神だと告白したことは、最終決戦だけでなく、小夢との過去を理解するうえでも重要です。

雨野小夢の正体は天宇受売命

広瀬アリスさんが演じる雨野小夢の正体は、天宇受売命(あめのうずめのみこと)です。

天宇受売命は、芸能や踊りの神として知られています。天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸に隠れた際、岩戸の前で踊り、外に出るきっかけを作った女神です。

小夢が警視庁音楽隊のカラーガード出身で、踊りを得意としているのも、天宇受売命の性質を受け継いでいるためでしょう。

ドラマでは、小夢が両手の指を独特な形に動かすことで、眠っていた神の力を呼び覚まします。最終回では人間として神々の記憶を消されますが、ラストで再び指を動かしていました。

小夢の中に天宇受売命の力や記憶が残っている可能性を示す、映画につながる重要な場面です。

宇喜之民生の正体は宇迦之御魂神

小日向文世さんが演じる宇喜之民生の正体は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。

宇迦之御魂神は、穀物や食物を司る神で、現在では稲荷神として広く信仰されています。商売繁盛や五穀豊穣の神としても有名です。

全決の入口が稲荷山神社の境内にあり、宇喜之が全決の局長を務めていることも、この正体を示すヒントになっていました。

普段の宇喜之は穏やかですが、長い年月にわたって神々と人間の世界を見守ってきた存在です。興玉が小夢を救おうとしたときも、組織の規則だけで判断せず、仲間として興玉を支えました。

芹田正彦の正体は猿田毘古神

迫田孝也さんが演じる芹田正彦の正体は、猿田毘古神(さるたびこのかみ)です。

猿田毘古神は、天から地上へ降りる神々を先導した「導きの神」として知られています。交通安全や道開きの神としても信仰されています。

ドラマで芹田がデリバリースタッフとして町中を走り回っているのも、道案内をする神の性質を反映した設定です。一度通った道であれば、物理的な距離にかかわらず目的地へたどり着けます。

また、日本神話では猿田毘古神と天宇受売命の関係も深く、ドラマでも芹田は小夢を特別な存在として気にかけていました。

豊玉妃花の正体は豊玉毘売命

福本莉子さんが演じる豊玉妃花の正体は、豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)です。

豊玉毘売命は海神の娘で、日本神話では山幸彦と結婚し、子どもをもうけます。出産時に本来の姿を見ないよう夫へ頼みますが、約束を破られたため海へ帰ったという伝説があります。

ドラマの妃花は水を自在に操る能力を持ち、ヒルコを追って全決とは別に行動していました。最初はヒルコ本人ではないかと疑われましたが、実際には人間と神々を守ろうとする全決の仲間でした。

妃花が鮫のぬいぐるみを持っていたことも、海や豊玉毘売命の本来の姿を連想させる伏線です。

村主虎飛矢の正体は少名毘古那神

名村辰さんが演じる村主虎飛矢の正体は、少名毘古那神(すくなびこなのかみ)です。

少名毘古那神は、非常に小さな姿で海の向こうから現れ、大国主神(おおくにぬしのかみ)と協力して国造りを進めた神です。医薬、温泉、酒造など、さまざまな分野の神として信仰されています。

村主の愛称「コビー」や小柄な体格は、小さな神として描かれる少名毘古那神を意識したものと考えられます。

佃未世の正体は月読命

石田ひかりさんが演じる佃未世の正体は、月読命(つくよみのみこと)です。

月読命は夜と月を司る神で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)と並ぶ三貴子の一柱です。

ドラマでは、月明かりが届く場所で時間を操る力を持っていました。時間を止めたり巻き戻したりできる非常に強い能力ですが、新月の日には使えません。

佃は全決に協力したことでヒルコ側に狙われ、物語後半の大きな犠牲者となりました。

生嶋未琴の正体は市寸島比売命

諸林めいさんが演じる生嶋未琴の正体は、市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)です。

市寸島比売命は、天照大御神と建速須佐之男命の誓約から生まれた宗像三女神の一柱です。宗像大社や厳島神社の祭神としても知られています。

ドラマの未琴は千里眼を持ち、未来の出来事や離れた場所を見ることができました。第6話で未琴が神であることが明かされ、雨野小夢と視聴者は、この世界に多くの神々が人間として暮らしている事実を知ります。

大隈邦男の正体は大国主神

吉田鋼太郎さんが演じる大隈邦男の正体は、大国主神(おおくにぬしのかみ)です。

大国主神は、少名毘古那神と協力して国造りを進めた神で、因幡の白兎の物語や出雲大社の祭神として知られています。多くの女神との縁が描かれていることから、縁結びの神としても有名です。

ドラマでは人間の女性と長い年月を超えて結ばれようとする姿が描かれました。神の転生と人間の寿命の違いを通して、本作における「神と人間の愛」を表した人物です。

一言主神と建速須佐之男命も登場

物語終盤には、一言主神(ひとことぬしのかみ)と建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)も登場します。

古戸沼人志の正体である一言主神は、良いことも悪いことも一言で言い表す神として知られています。

一方、幼い佐野速雄の正体は、天照大御神の弟にあたる建速須佐之男命です。神として大きな力を秘めていますが、ドラマではまだ子どもとして転生したばかりでした。

映画に天照大御神が登場することから、弟にあたる建速須佐之男命が再登場するかどうかも注目されます。

京都本部の日野と大和田も神だった

最終回では、全決京都本部のメンバーとして日野克己と大和田光男が登場しました。

日野克己の正体は、火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)です。火を司る神で、京都本部の室長を務めています。

大和田光男の正体は、海を司る大綿津見神(おおわたつみのかみ)です。日本神話では豊玉毘売命の父にあたるため、ドラマでも妃花との親子関係が示されています。

映画2作目は京都が舞台となり、京都の全決メンバーも事件へ巻き込まれることが公式に発表されています。日野と大和田は、映画を見る前に覚えておきたい人物です。

直毘吉道は神ではなく役小角

柿澤勇人さんが演じる直毘吉道は、神の生まれ変わりではありません。

その正体は、飛鳥時代から生き続けてきた役小角(えんのおづぬ)です。

役小角は修験道の開祖とされる伝説的な人物です。ドラマの直毘は人魚の肉を食べて不老不死になり、長い年月をかけて神通力を身につけていました。

直毘は「ヒルコ」という名前を利用して人間を扇動し、これまで人間を支配してきた神々に代わる新しい世界を作ろうとします。

したがって、直毘はヒルコ事件の黒幕ではありますが、神話上のヒルコが転生した人物ではありません。

二宮のの子はヒルコの生まれ変わり?

成海璃子さんが演じる二宮のの子も、ドラマの時点では神の生まれ変わりだと明言されていません。

終盤で二宮はヒルコとして人々の前に現れますが、直毘の呪符によって操られていました。そのため、この場面だけで二宮をヒルコ本人と断定することはできません。

しかし最終回では、入院中の二宮が葦を編み、病室から姿を消します。ベッドには小さな葦の船が残されていました。

神話上の蛭児(ひるこ)は、生まれたあと葦の船に乗せられて流されたと伝えられています。二宮が残した船は、彼女とヒルコの新たなつながりを示した可能性があります。

二宮が本物のヒルコになったのか、それとも別の意味があるのかは、ドラマでは明かされていません。

荒波健吾と北野天馬は人間

ユースケ・サンタマリアさんが演じる荒波健吾と、小宮璃央さんが演じる北野天馬は、ドラマでは人間として描かれています。

荒波は最終決戦を通して神々の存在を知りますが、事件後に興玉から事戸渡しを受け、神に関する記憶を失いました。

北野も神の正体を知らない警察官です。ただし、二宮が病室で葦を編んでいる姿を目撃しており、二宮の失踪に関わる重要人物になる可能性があります。

『全領域異常解決室』では名前や職業が神様のヒントになっていた

『全領域異常解決室』では、登場人物の名前、職業、持ち物に、神様の正体を示すヒントが隠されていました。

登場人物正体につながるヒント
雨野小夢「あまのこゆめ」と「あめのうずめ」の響き、ダンス
宇喜之民生「うきの」と「うかのみたま」の響き、稲荷山神社
芹田正彦道を知る配達員、交通安全、猿田彦珈琲
豊玉妃花名前に「豊玉」、水を操る力、鮫のぬいぐるみ
佃未世「つくだみよ」と「つくよみ」の響き、夜の店
大隈邦男国造りを連想させる名前と、人との縁
日野克己「火」を連想させる名字
大和田光男「大和田」と「大綿津見」の響き、海の力

正体を知ってから第1話から見直すと、初見では何気なく見えた場面にも多くの伏線が見つかります。

まとめ

『全領域異常解決室』の主要人物は、次の神々として現代に転生していました。

  • 興玉雅:天石戸別神(あめのいわとのわけのかみ)
  • 雨野小夢:天宇受売命(あめのうずめのみこと)
  • 宇喜之民生:宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
  • 芹田正彦:猿田毘古神(さるたびこのかみ)
  • 豊玉妃花:豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)
  • 村主虎飛矢:少名毘古那神(すくなびこなのかみ)
  • 佃未世:月読命(つくよみのみこと)

このほかにも、市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)、大国主神(おおくにぬしのかみ)、一言主神(ひとことぬしのかみ)、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)などが登場しています。

一方、ヒルコ事件の黒幕・直毘吉道の正体は役小角であり、神の生まれ変わりではありません。二宮のの子についても、ヒルコとのつながりは示されたものの、正体は未確定です。

映画版では天照大御神(あまてらすおおみかみ)が登場し、京都の神々も物語へ加わります。まずはキャストと神様の対応を押さえておくと、ドラマの伏線や映画の展開をより理解しやすくなるでしょう。

※映画『全領域異常解決室』は2027年春に2作連続公開予定です。公開時期や内容は変更される場合があるため、最新情報はドラマ・映画公式サイトでご確認ください。