2024年11月22日に日本公開される、ブレイク・ライブリー主演の映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』。
アメリカでの公開初日に『デッドプール&ウルヴァリン』の成績を抜き、興行収入1位を獲得した大ヒット作品です。
この作品は、2022年の最も売れた恋愛小説を映画化したもので、作家コリーン・フーヴァーの実体験をもとに描かれたと言われている切ないドラマとなっています。
この記事では
- 原作となった本はどんな小説?
- どこまでが実話?
- 作家コリーン・フーヴァーはどんな人なのか?
といったことをまとめてみました!
原作はコリーン・フーヴァーの同名小説
原作は、コリーン・フーヴァーによる同名のベストセラー小説です。
全世界で約1000万部を売り上げ、2022年には米国で最も売れた恋愛小説となりました。
初版が出版されたのは、2016年ですが、2021年頃からSNSで話題となり、大ヒットする作品へと成長しました。
こちらは日本語版▼
あらすじ
物語は、リリー・ブルームという若い女性の物語を中心に展開します。
リリーは、幼少期に父親が母親を虐待する様子を目撃し、その影響で心に深い傷を抱えています。
彼女は、自分が母親のようになることを決して望まず、新しい人生を歩もうとボストンに移り住みます。
リリーはフラワーショップを開く夢を持ち、魅力的な脳外科医ライルと出会い、恋に落ちます。
しかし、関係が深まるにつれて、ライルの暴力的な一面に直面することになります。ある喧嘩でライルに突き飛ばされ、彼の本性に気づくのです。
さらに、リリーの初恋の相手アトラスが再登場し、彼女は過去の思い出と向き合うことになります。
リリーは、愛する人からの暴力という困難な状況に直面し、自分の未来を見つめ直す重要な決断を迫られます。
この小説は、虐待的な関係からの脱出やトラウマの克服、自己の強さと成長をテーマにしており、リリーの葛藤を通じて、愛と暴力の複雑な関係を描いています。
コリーン・フーヴァーの自身の経験をもとにしたこの物語は、多くの読者に深い感動を与えています。
どこまでが実話?
小説や映画では、主人公は過去のトラウマと葛藤したり、2人の男性に愛されたりとドラマチックな展開が描かれていますが、どこまでが実体験に基づいたものなのでしょうか?
実は、こちらの物語は、全てが実話というわけではありません。
以下が実体験に基づいていると考えられる要素です。
- 家庭内暴力の目撃
フーヴァーは、幼少期に父親が母親を虐待する様子を目撃していました。これは主人公リリーの背景と一致しています。 - 虐待の連鎖を断ち切る決意
フーヴァー自身も、リリーと同様に、虐待の連鎖を断ち切ることを決意しています。 - 母親の経験
フーヴァーの母親が虐待的な関係から抜け出す決断をしたことが、物語のインスピレーションになっています。
ただし、以下の点は創作であると考えられます。
- 具体的なキャラクター設定
リリー、ライル、アトラスなどの登場人物は創作です。 - 地名や場所の設定
ボストンの描写が表面的で、地元の人から見ると不自然な点が多いことやフーヴァーがボストンに長期滞在した記録はないことから舞台設定も想像と推測されます。 - ストーリーの詳細
具体的な出来事や展開は、フーヴァーの想像力によって作り出されています。 - ロマンスの要素
物語に描かれる恋愛関係は、フーヴァーの創作です。
フーヴァーは、より多くの人々に家庭内暴力の問題を伝えるため、自身の経験を基に、フィクションの形で物語を書いたと思われます。
恋愛要素がフィクションだったのはちょっぴり残念(?)ですが、実体験をベースにしながらも、多くの創作要素を加えることで、より広い読者層に訴えかける作品になっているのだと思います。
作家コリーン・フーヴァーはどんな人?
コリーン・フーヴァーは、アメリカの人気作家で、主にロマンス小説やヤングアダルト小説を執筆しています。
1979年、テキサス州生まれで現在もテキサス州に在住しています。
2022年時点で累計2000万部以上を売り上げ、2023年にはタイム誌によって世界で最も影響力のある100人の1人に選ばれました。
アメリカのベストセラーチャートを席巻し、「コリーン・フーヴァーのファンは、コリーン・フーヴァーしか読まない」と言われるほどの熱狂的なファン層を持っています。
虐待や家庭内暴力などの重いテーマも扱う一方で、その山あり谷ありのめくるめく展開に「トラウマポルノ」だと批判する声も。
それでもフーヴァーの作品は、ロマンス小説の枠を超えて、より広い読者層に訴えかける力を持っており、現代のポピュラーフィクション界で重要な位置を占めています。
まとめ
今回は、2024年11月22日に日本公開される、ブレイク・ライブリー主演の映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』の原作とその作者コリーン・フーヴァー氏についてまとめてみました。
映画も楽しみですね!では、また!