『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』ラストにロキ登場|追加シーンと通常版との違い

『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』ラストにロキ登場|追加シーンと通常版との違い

2019年に公開され、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「インフィニティ・サーガ」を締めくくった『アベンジャーズ/エンドゲーム』。

その特別版となる『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』が、2026年9月23日から10月8日まで期間限定で劇場公開されています。

今回のアンコール上映は、単に『エンドゲーム』を映画館でもう一度上映するだけではありません。

2026年12月18日公開の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』につながる完全新規映像が追加されています。

中でも大きな変更となったのが、『エンドゲーム』のラスト。

スティーブ・ロジャースとペギー・カーターの前に、なんとロキが現れます。

この記事では、『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』で何が追加されたのか、通常版との違いや『ドゥームズデイ』につながるポイントをまとめます。

『エンドゲーム:アンコール』はラストが追加されている

結論からいうと、『エンドゲーム』本編のストーリーそのものが変更されたわけではありません。

トニー・スタークの最期や、スティーブ・ロジャースがインフィニティ・ストーンを返却するために過去へ向かう展開などは2019年版と同じです。

大きく変わったのは物語の最後です。

2019年版では、過去に残ることを選んだスティーブがペギー・カーターとダンスをする場面で物語が終わりました。

ところがアンコール版では、その「完璧なフィナーレ」ともいえる場面に続きがあります。

スティーブとペギーの前にロキが現れる

スティーブとペギーが一緒に過ごしていると、家のドアをノックする音が聞こえます。

ペギーがドアを開けると、そこに立っているのはロキ。

しかも『アベンジャーズ』などに登場した頃のロキではなく、TVA(時間変異取締局)の姿で現れます。

ロキは2人を救うことができるという趣旨の言葉を伝え、スティーブも姿を現します。

ここで映像は終了。

2019年には「スティーブがペギーとの人生を選んだ」という形で終わった『エンドゲーム』のラストが、2026年版ではロキの登場によって新しい物語の始まりへと変化したことになります。

そして、このロキを理解するうえで重要なのがDisney+ドラマ『ロキ』です。

『ロキ』シーズン2では、ロキ自身がマルチバースと非常に深く関係する存在になりました。

そのロキがスティーブを訪ねてきたということは、『ドゥームズデイ』で起きるマルチバースの危機にスティーブが関係する可能性も考えられます。

ブルース・バナーにも新たな動き

アンコール版では、ブルース・バナー/ハルクの新規映像も追加されています。

バナーは地下の施設でガンマ線に関する研究記録を残しています。

そこへ謎の人物が現れ、バナーを連れていこうとします。

人物の姿は明確には示されませんが、『ドゥームズデイ』のメインヴィランとなるドクター・ドゥームを示唆する演出とみられています。

この映像が注目される理由は、ドゥームが単純にアベンジャーズを攻撃するだけの存在ではない可能性が出てきたことです。

なぜブルース・バナーを必要としているのか。

味方として集めようとしているのか、それとも別の目的があるのか。

現時点では答えは明かされていません。

TVAではマルチバースに異変

さらにINFINITY VISION版では、TVAを舞台にした特別映像も確認されています。

TVAでは複数の世界で異変が発生。

別々の地球同士が衝突する「インカージョン」が多数発生していることが示されます。

インカージョンは、異なるユニバース同士が衝突し、一方または双方の世界が崩壊する現象です。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でも登場した重要な設定ですが、『ドゥームズデイ』ではその危機がさらに大規模になっているようです。

つまり『ドゥームズデイ』の「滅亡の日」とは、単純にドクター・ドゥームが地球を攻撃するという話ではなく、マルチバースそのものの崩壊を意味している可能性があります。

最後の「カンカン」という音にも新映像

『エンドゲーム』には、もともと一般的なポストクレジットシーンがありませんでした。

しかし、すべてのクレジットが終了した後に、

「カン、カン……」

という金属を叩く音が流れます。

これは2008年公開の『アイアンマン』で、トニー・スタークが洞窟の中で最初のアイアンマン・アーマーを作った際の音を思わせる演出でした。

MCUの始まりとなった『アイアンマン』へのオマージュとして知られていた音です。

ところがアンコール版では、この音に新たな意味が加えられました。

映し出されるのは、ドクター・ドゥームの仮面。

ドゥームが自らのマスクを作っていることを示す映像になっています。

ここには非常に意味深な共通点があります。

トニー・スターク/アイアンマンを演じたのはロバート・ダウニー・Jr.。

そして『ドゥームズデイ』でドクター・ドゥームを演じるのもロバート・ダウニー・Jr.です。

MCUの始まりではトニー・スタークが金属を叩いてアイアンマンを生み出し、『エンドゲーム』ではその音によってトニーの物語が締めくくられました。

そして2026年、その同じ音からドクター・ドゥームの物語が始まるという演出になっています。

ただし、この演出だけで「ドゥーム=別世界のトニー・スターク」と確定したわけではありません。

2人を同じ俳優が演じることを利用した意図的な対比と考えるのが現時点では自然でしょう。

通常版とINFINITY VISION版では追加映像が違う

ここは注意が必要です。

『エンドゲーム:アンコール』には通常の上映と、ディズニーが定めた基準を満たした映画館で上映される「INFINITY VISION版」があります。

通常版にも新規映像がありますが、INFINITY VISION版には日本限定の『ドゥームズデイ』特別映像が追加されています。

報道では、通常版の新規映像が約2分なのに対し、INFINITY VISION版では約5分。

INFINITY VISION版では、

  • スティーブとペギーの前に現れるロキ
  • ブルース・バナーに接触する謎の人物
  • TVAで発生しているマルチバースの異変
  • ドクター・ドゥームの仮面

という4つの新規映像を確認できます。

一方、通常版を鑑賞した人からはTVAの場面がなかったとの報告があり、このTVA関連の映像がINFINITY VISION版限定の追加要素とみられます。

マーベル公式も、INFINITY VISION版には日本では同バージョン限定となる『ドゥームズデイ』の特別映像が追加されると発表しています。

そのため、追加映像をすべて見たい場合は、上映館で「INFINITY VISION」と表記されている回を選ぶ必要があります。

追加シーンは『ドゥームズデイ』本編には収録されない

もう一つ重要なのが、今回追加された映像の扱いです。

ルッソ兄弟によると、『エンドゲーム:アンコール』のために撮影された新規映像は、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』本編には収録されないとのこと。

つまり『ドゥームズデイ』を見れば今回の追加シーンも見られる、というわけではありません。

『エンドゲーム』と『ドゥームズデイ』の間をつなぐために制作された、アンコール上映独自の映像ということになります。

なぜ今『エンドゲーム』に新しいラストを追加したのか

今回もっとも興味深いのは、単に『ドゥームズデイ』の予告映像をエンドロール後に流したわけではないことです。

マーベルは、2019年版『エンドゲーム』のラストそのものにロキを登場させました。

さらに、

スティーブ・ロジャース
ロキ
ブルース・バナー
TVA
インカージョン
ドクター・ドゥーム

という要素を『エンドゲーム』に直接接続しています。

『エンドゲーム』と『ドゥームズデイ』を別々の物語にするのではなく、2019年に終わったはずの物語を再び動かしたともいえる構成です。

『エンドゲーム』『ロキ』、そしてその後描かれてきたマルチバースの物語が『ドゥームズデイ』で一つにつながっていくことになりそうです。

まとめ

『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』は、2019年版をそのまま再上映した作品ではありません。

本編の大部分は変わりませんが、最大の変更点はスティーブとペギーのラストシーン。

2人の前にロキが現れたことで、『エンドゲーム』の「物語の終わり」が『ドゥームズデイ』の「物語の始まり」へと変化しました。

さらにブルース・バナー、TVA、インカージョン、ドクター・ドゥームの仮面など、『ドゥームズデイ』につながる重要な新規映像も追加されています。

特に最後の金属音を、トニー・スタークではなくドクター・ドゥームへとつなげた演出は象徴的です。

ロバート・ダウニー・Jr.がアイアンマンとして始めたMCUの物語。

その同じ俳優が今度はドクター・ドゥームとして、新たな「アベンジャーズ」の物語を始めることになります。

『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』は10月8日までの期間限定上映。

『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』を見る予定なら、単なる再上映ではなく「その前日譚」に近い作品としてチェックしておきたい一本です。