Netflixシリーズのドラマ『九条の大罪』には、弁護士、半グレ、ヤクザ、刑事、犯罪被害者など、立場の異なる人物が数多く登場します。
物語の中心にいるのは、世間から「悪徳弁護士」と呼ばれる九条間人(くじょう・たいざ)と、東大法学部を首席で卒業した若手弁護士・烏丸真司(からすま・しんじ)です。
しかし、映画版を見る前に特に覚えておきたいのは、この二人だけではありません。
- 九条へ厄介な依頼を持ち込む壬生憲剛(みぶ・けんご)
- 壬生を支配してきた伏見組若頭・京極清志(きょうごく・きよし)
- 娘の事件を理由に九条と壬生を追う刑事・嵐山義信(あらしやま・よしのぶ)
- 弁護士とは異なる立場で依頼人を支える薬師前仁美(やくしまえ・ひとみ)
この記事では、ドラマ『九条の大罪』のキャストと登場人物を所属・事件別に整理し、映画版への続投が発表されている人物も紹介します。
ドラマ『九条の大罪』主要キャスト一覧
| 登場人物 | キャスト | 立場・関係 | 映画版 |
|---|---|---|---|
| 九条間人 | 柳楽優弥 | 九条法律事務所の弁護士 | 続投 |
| 烏丸真司 | 松村北斗 | 九条のもとで働く若手弁護士 | 続投 |
| 薬師前仁美 | 池田エライザ | 犯罪者を支援するソーシャルワーカー | 続投 |
| 壬生憲剛 | 町田啓太 | 半グレのリーダー | 続投 |
| 嵐山義信 | 音尾琢真 | 九条と壬生を追う刑事 | 続投 |
| 京極清志 | ムロツヨシ | 伏見組の若頭 | 続投 |
2026年9月1日時点で、映画版への出演が公式に発表されている主要キャストは、この6人です。
九条法律事務所と周辺の人物
九条間人(くじょう・たいざ)/柳楽優弥
九条法律事務所の弁護士で、本作の主人公です。
半グレ、ヤクザ、前科者など、ほかの弁護士が避ける依頼人の弁護も引き受けます。依頼人の行為を善悪で評価するのではなく、誰にでも弁護を受ける権利があるという考えの持ち主です。
法の抜け道も熟知しており、依頼人の刑を軽くするためにはグレーな手段も選びます。そのため世間からは悪徳弁護士と呼ばれています。
事務所では多くを語らず、ビルの屋上にテントを張って暮らす風変わりな人物です。しかし、曽我部聡太(そがべ・そうた)や笠置雫(かさぎ・しずく)など、社会からこぼれ落ちた依頼人を見捨てきれない一面もあります。
最終回では烏丸を「必要ない」と突き放し、事務所から去らせました。映画版では警察・検察から逮捕状を突きつけられ、自分自身を20日間で保釈するという難題へ挑みます。
烏丸真司(からすま・しんじ)/松村北斗
東大法学部を首席で卒業したエリート弁護士です。薬師前の紹介で九条法律事務所を訪れ、イソ弁として働き始めます。
正義感が強く、被害者の気持ちを重視する烏丸にとって、加害者側の権利を徹底して守る九条の仕事は簡単に受け入れられるものではありません。
烏丸の父親は、新幹線で起きた無差別殺傷事件でほかの乗客を守ろうとして死亡しました。幼い烏丸は父を殺した犯人の裁判で、責任能力について議論する若き日の九条を目撃しています。
九条の信念を理解したいという思いがある一方、壬生や伏見組との関係によって九条が破滅することを恐れています。最終回では九条と決裂し、事務所を去りました。
映画版でも二人は袂を分かった状態ですが、九条が追い詰められるなか、烏丸が弁護士として思わぬ行動に出ることが発表されています。
薬師前仁美(やくしまえ・ひとみ)/池田エライザ
犯罪をした人の更生や社会復帰を支えるソーシャルワーカーです。
弁護士として依頼人の権利を守る九条や烏丸とは異なり、生活、家族、福祉など、法廷の外側から当事者を支援します。
曽我部の事件では、九条の方針に疑問を抱きながらも、彼が安全に生きる方法を探します。介護施設の事件では、家守華江の父親に遺言能力があったのかを調べました。
九条と烏丸の両方を理解できる人物であり、二人の間をつなぐ役割も担っています。映画版への続投が発表されています。
ブラックサンダー/NINA
九条と暮らすドーベルマンです。
強面の九条が犬には自然に接する姿から、法廷や依頼人の前では見せない日常の一面が伝わります。劇中でブラックサンダーを演じたのはドーベルマンのNINAです。
裏社会の人物
壬生憲剛(みぶ・けんご)/町田啓太
表向きは自動車整備工場の社長ですが、実際には半グレ集団を率い、裏社会とつながっています。
交通事故を起こした森田竜司(もりた・りゅうじ)や、薬物事件に関わる曽我部など、厄介な人物を九条のもとへ連れてくる依頼の窓口です。
伏見組若頭の京極に従っているように見えますが、過去に愛犬を殺すよう命じられたことで強い恨みを抱えています。ドラマ終盤では菅原まで自分の側へ取り込み、京極から独立する力を求め始めました。
映画版では、手下が京極の息子を誤って拉致したことを知り、京極を裏切ります。ドラマから映画へ続く抗争の中心人物です。
京極清志(きょうごく・きよし)/ムロツヨシ
暴力団・伏見組の若頭です。
壬生を部下として使い、AVメーカー社長の小山義昭(こやま・よしあき)など裏社会の人物ともつながっています。九条には自分や組関係者の弁護を依頼します。
表面的には壬生を支配していますが、壬生から深く恨まれていることには気づいています。映画版では息子の拉致を発端に壬生と対立し、配下のヤクザが九条法律事務所を襲撃します。
菅原遼馬(すがわら・りょうま)/後藤剛範
介護施設「輝幸」の代表です。
認知症の高齢者へ遺言書を書かせ、財産を施設側へ移そうとしていました。九条と壬生によって施設の虐待が表に出たため、二人を恨みます。
出所した犬飼と手を組んで壬生への復讐を企てますが、計画を見抜かれたあと、壬生から協力を持ちかけられます。
久我裕也(くが・ゆうや)/吉村界人
菅原の舎弟として介護施設で働きながら、実際には壬生のもとで動いている人物です。
施設の内部情報を得るために潜り込み、発覚後は激しい報復を受けます。終盤では犬飼に誘拐され、壬生へ3億円を要求するための人質にされました。
犬飼勇人(いぬかい・はやと)/田中俊介
かつて壬生の仲間だった男です。
嵐山の娘・小川愛美(おがわ・まなみ)を殺害した罪で長期間服役していました。出所後は、十分な見返りを与えなかった壬生へ強い恨みを抱き、菅原と組んで久我を誘拐します。
最終回では京極の息子・猛にも暴力を向けました。この事件が映画版の壬生と京極の抗争へつながります。
京極猛(きょうごく・たける)/杢代和人
京極清志の息子です。
ドラマ終盤で犬飼に連れ去られ、暴行を受けます。映画版では「壬生の手下が京極の息子を誤って拉致した」ことが抗争のきっかけになると発表されており、ドラマと映画をつなぐ重要人物です。
警察・検察と九条の家族
嵐山義信(あらしやま・よしのぶ)/音尾琢真
九条と壬生を執念深く追う刑事です。
娘の愛美を犬飼に殺されており、事件の背後に壬生や京極がいるのではないかと疑っています。最終回では、再逮捕された森田から九条に不利な供述を引き出しました。
単なる正義の刑事ではなく、娘を奪われた父親としての復讐心も抱えています。映画版では警察・検察が九条を包囲し、逮捕状を突きつけるため、嵐山の追及が大きな軸になります。
深見雄平(ふかみ・ゆうへい)/水沢林太郎
嵐山の部下である刑事です。
強引な捜査も辞さない嵐山の近くで行動し、久我や森田に関する捜査へ関わります。嵐山が個人的な復讐心を抱えていることを知る立場でもあります。
小川愛美(おがわ・まなみ)/田辺桃子
嵐山の亡くなった娘です。
犬飼に殺害されましたが、嵐山は事件の背後に別の人物がいると疑っています。愛美と小山の関係や、小山が持つ情報を愛美が知った可能性が浮上し、ドラマ後半の捜査を動かします。
衣笠美穂(きぬがさ・みほ)/森田想
愛美の友人だった女性です。
愛美の過去を知る人物として、嵐山が事件を調べ直す過程で重要な情報をもたらします。
鞍馬蔵人(くらま・くらんど)/生田斗真
九条の兄で、検事です。
犯罪を立証して処罰を求める蔵人と、被告人の権利を守る九条は、同じ法律家でも立つ場所が正反対です。
若いころから、被告人の責任能力や被害者感情を巡って九条と対立していました。九条自身に逮捕状が出る映画版で、検事である蔵人がどのような立場を取るのかも注目されます。
青年期の蔵人は川﨑皇輝さん、青年期の九条は吉田日向さんが演じています。
九条行定(くらま・ゆきさだ)/福井晶一
九条と蔵人の父親です。
九条兄弟の過去や、二人が別々の法律家として歩むことになった背景に関わる人物です。クレジット上の役名は「九条行定」ですが、九条間人と鞍馬蔵人の家族関係を理解する手がかりになります。
「片足の値段」の登場人物|第1話・第10話
森田竜司(もりた・りゅうじ)/佐久本宝
壬生の後輩で、飲酒とスマートフォン操作をしながら運転し、自転車の親子をはねた人物です。
九条の弁護で執行猶予となりますが、最終回で薬物事件により再逮捕されます。追い詰められた森田は、交通事故後のスマートフォンについて九条から指示を受けたと供述しました。
第1話だけのゲストに見えて、九条の逮捕へつながる可能性がある重要人物です。
峰岸香織(みねぎし・かおり)/和田光沙
交通事故で夫を亡くし、息子が左脚を失った被害者家族です。
加害者の刑事裁判とは別に、保険会社との補償問題へ向き合うことになります。九条の弁護によって加害者側が守られる一方、被害者側には何が残るのかを示す人物です。
「弱者の一分」の登場人物|第2~3話
曽我部聡太(そがべ・そうた)/黒崎煌代
軽度の知的障害があり、金本から薬物の運び役として利用されている青年です。
過去にも金本の罪をかぶって服役しており、出所後も支配から逃れられません。九条は、曽我部が組織について話せば命を狙われると考え、実刑を受け入れる方針を取ります。
金本卓(かなもと・すぐる)/原田泰雅
曽我部を利用する薬物の売人です。
自分の罪を曽我部へ押しつけてきましたが、捜査機関への密告を疑われ、壬生によって処理されます。
曽我部昭雄(そがべ・あきお)/水澤紳吾
曽我部聡太の父親です。
息子と同じく社会のなかで弱い立場に置かれてきた人物で、親子が繰り返し搾取される背景を表しています。
「家族の距離」の登場人物|第3~5話
山城祐蔵(やましろ・ゆうぞう)/岩松了
九条の恩師である弁護士です。
弁護士は依頼人の味方だと九条に教えた人物ですが、金銭的に追い詰められ、菅原の介護施設による遺産獲得へ協力します。
家守家の事件では、九条が恩師を止める側へ回ります。二人の対決は、同じ「依頼人の味方」という言葉が、立場によって異なる意味を持つことを示しています。
家守華江(やもり・はなえ)/渡辺真起子
認知症の父親の遺産を取り戻すため、九条を訪ねる依頼人です。
父親が約4億円を介護施設へ寄付する遺言書を書かされていたことを知り、弟の家守恵介とともに施設側と争います。
家守恵介(やもり・けいすけ)/六角慎司
華江の弟です。
父親の介護や遺産を巡り、姉とは異なる立場や感情を抱えています。事件の解決後、姉弟は戻った遺産を分けることになります。
流木信輝(ながれぎ・のぶてる)/光石研
ベテランの人権派弁護士です。
山城と関わりが深く、道を踏み外した山城を止めるよう九条へ頼みます。九条にとっては、恩師との対決を決断するきっかけを与える人物です。
「消費の産物」の登場人物|第6~7話
笠置雫(かさぎ・しずく)/石川瑠華
歌舞伎町をさまよう若い女性です。
中谷修斗に心理的・経済的に支配され、AV出演や性風俗の仕事へ追い込まれます。最後は修斗を殺害し、九条が刑事弁護を担当します。
雫には懲役3年の判決が下されますが、九条は出所後に行き場がなければ事務所へ来るよう伝えました。
中谷修斗(なかたに・しゅうと)/奥野壮
歌舞伎町でスカウトをする人物です。
雫へ好意があるように振る舞いながら借金を背負わせ、仕事で得た金を吸い上げます。雫をひとりの人間としてではなく、利益を生む存在として扱い続けた末に殺害されます。
亀岡麗子(かめおか・れいこ)/香椎由宇
九条の同期である人権派弁護士です。
AV出演の被害を訴える女性側の代理人として、制作会社側を担当する九条と対立します。しかし雫が修斗を殺害したあと、雫を救えるのは九条だと考えて刑事弁護を託します。
小山義昭(こやま・よしあき)/長谷川忍
京極とつながるAVメーカーの社長です。
出演契約を巡る紛争では九条の依頼人となり、後半では詐欺事件の疑いで逮捕されます。嵐山の娘・愛美と関係があり、愛美殺害事件の背後関係を知る可能性がある人物です。
ムーちゃん/うらじぬの
雫の友人です。
修斗とホテルへ入るところを雫に見られたことが、修斗殺害事件の直接的な引き金になります。
笠置衣子(かさぎ・きぬこ)/遊井亮子
雫の母親です。外畠と交際しています。
外畠(とのはた)/長尾卓麿
雫の母・衣子の交際相手です。
雫のAV出演を止めるため亀岡へ相談しますが、その後の行動が裏社会からの報復につながります。
映画『九条の大罪』への続投キャストは?
映画公式サイトで出演が明記されているのは次の6人です。
| キャスト | 役名 | 映画での位置づけ |
|---|---|---|
| 柳楽優弥 | 九条間人 | 逮捕状を突きつけられる主人公 |
| 松村北斗 | 烏丸真司 | 九条と決裂中だが、弁護士として動く |
| 池田エライザ | 薬師前仁美 | 九条たちを支えるソーシャルワーカー |
| 町田啓太 | 壬生憲剛 | 京極を裏切り、抗争の中心となる |
| 音尾琢真 | 嵐山義信 | 九条と壬生を追う刑事 |
| ムロツヨシ | 京極清志 | 息子の拉致をきっかけに壬生と対立 |
映画の物語には京極の息子・猛や壬生の手下も深く関わりますが、2026年9月1日時点の公式サイトでは、上記6人以外の詳細な映画版キャスト一覧は掲載されていません。
ドラマ出演者がほかにも登場する可能性はありますが、正式発表前に続投を断定しないよう注意が必要です。
映画前に覚えておきたい人物関係
人物が多くて混乱する場合は、次の5つの関係を押さえておけば映画へ入りやすくなります。
- 九条と烏丸:互いを認めながらも、弁護方針を巡って決裂
- 九条と壬生:弁護士と依頼を持ち込む半グレ。捜査上は関係を疑われる
- 壬生と京極:表向きは主従関係だが、壬生は京極を恨んでいる
- 嵐山と犬飼:犬飼は嵐山の娘・愛美を殺害した人物
- 嵐山と九条:嵐山は壬生たちを守る九条も追及している
映画では、京極の息子の拉致をきっかけに壬生が京極を裏切り、九条法律事務所まで抗争へ巻き込まれます。ドラマで築かれた主従、恨み、弁護士と依頼人の関係が一気に崩れる展開です。
まとめ
ドラマ『九条の大罪』は、九条と烏丸の弁護士バディを中心に、薬師前、壬生、嵐山、京極という異なる立場の人物が絡み合う物語です。
事件ごとのゲストにも、後半で再登場する人物がいます。特に第1話の森田、第8話以降の犬飼・小川愛美・京極猛は、ドラマ最終回と映画版を理解するうえで重要です。
映画版には柳楽優弥さん、松村北斗さん、池田エライザさん、町田啓太さん、音尾琢真さん、ムロツヨシさんの続投が発表されています。
九条と烏丸は決裂したまま、壬生と京極は全面対立へ向かい、嵐山は九条へ逮捕状を突きつけます。人物の名前だけでなく、「誰が誰を守り、誰を恨んでいるのか」を復習しておくと、映画版の裏切りと抗争を追いやすくなるでしょう。