映画【ぼくが生きてる、ふたつの世界】は実話?モデル(元ネタ)は存在する?

2024年09月20日(金)公開の映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」。

耳のきこえない両親のもとで育った少年と母親との関係性に焦点を当てた吉沢亮さん主演の作品です。

この物語には、実話を元にしているのか?原作はあるのか?をまとめてみました!

「ぼくが生きてる、ふたつの世界」は実話

映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」には原作があり、それを元に物語が作られています

原作は、作家でエッセイストの五十嵐大さんによる自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』です

つまり、映画なので、もちろん脚色や演出は入っていると思いますが、基本的には実話ということになります。

原作の内容

五十嵐大の自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」は、著者の実体験に基づいた作品です。

この作品は、著者の個人的な経験を通じて、CODA(コーダ)の視点から家族関係や社会との関わりを深く掘り下げています。聴こえる世界と聴こえない世界の狭間で生きる著者の心の軌跡が、30のエピソードを通して描かれています

※CODA(コーダ)とは、コーダ(CODA)とは「Children of Deaf Adults」の略で、聴力に障害のある親のもとで育った、健聴者の子どもを指します。

この本の主な内容は以下の通りです。

家族との関係

  • 特に母親との関係性に焦点が当てられています。
  • 母親の通訳をすることが日常的だった経験が描かれています。
  • 両親の駆け落ちの真相や、「大」という名前の由来も明かされています

成長過程での葛藤

  • 聴こえる世界と聴こえない世界の間を行き来しながら成長した経験が綴られています。
  • 周囲からの特別視に対する戸惑いや苛立ちが描かれています。

アイデンティティの模索

  • CODAとしての自己認識と社会との関わりについて考察しています。
  • 20歳で上京し、自分の生い立ちを知らない環境での生活経験が含まれています。

社会的視点

  • マイノリティとしての経験が語られています。
  • 優生保護法など、社会制度に対する洞察が含まれています

興味のある方は、ぜひ映画と合わせて読んでみてください!

映画情報

公開日2024年09月20日(金)
(9月13日宮城県先行上映)
上映時間105分
脚本港岳彦
配給ギャガ
公式サイトhttps://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai

あらすじ

宮城県の港町で暮らす五十嵐家に男の子が誕生し、大と名づけられる。

耳の不自由な両親に育てられた大にとって、母の通訳をすることは普通のことだったが、成長と共に周囲からの特別視に戸惑い、苛立つようになる。

母への感情を持て余す大は東京へ旅立つが…。

キャスト

映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の主なキャストは以下の通りです。

  • 五十嵐大(主人公): 吉沢亮
  • 五十嵐明子(大の母): 忍足亜希子
  • 五十嵐陽介(大の父): 今井彰人
  • 河合幸彦(編集プロダクション社長): ユースケ・サンタマリア
  • 鈴木広子: 烏丸せつこ
  • 鈴木康雄: でんでん
  • 原扶貴子: 山本浩司
  • 河合祐三子: 長井恵里

予告動画

まとめ

映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」は、五十嵐大さんによる自伝的エッセイろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』を基にした実話でした。

どちらもCODAの視点から家族関係や社会との関わりを深く掘り下げた作品です。

私もこの作品をきっかけに「CODA」という言葉を初めて知りました。

CODAや聴覚障害者の家族に関する理解を深める機会として、より多くの人に診ていただきたいです!