マーベル作品の世界観は、一つの宇宙ではなく、無数の宇宙(マルチバース)で構成されています。この無数の宇宙を区別するために用いられるのが「アースナンバー」です。
この記事では、アースナンバーの基本情報と現時点(2024年7月)で判明している作品別のアースナンバーを一覧にまとめてみました。
アースナンバーとは
アースナンバーとは、マーベル作品内でそれぞれの宇宙(マルチバース)に割り当てられた固有の番号で、主に「アース〇〇〇(数字)」という形式で表記されます。
同じキャラクターでも、所属するアースナンバーが異なれば、異なる設定や能力を持っていることがあり、どのアースナンバーの物語なのかを明確にすることで、読者や視聴者はより深く作品の世界観を楽しむことができます。
「ユニバース」「時間軸」「世界線」「パラレルワールド」などと類似のニュアンスで表現されます。
アースナンバーの注意点
一部には、マーベルが公式に番号を割り当てていないものもあり、そのような場合は、ファンが便宜上付けた「TRN(Temporary Reality Number)」と呼ばれる番号が使用されます。(「アースTRN〇〇〇」などと表現されます)
また、時折、再起動やリブートによって、一度確定していたと思われていたアースナンバーが変更されることがあります。
作品別アースナンバー
アースナンバー | 作品名(公開年) |
---|---|
616 | マーベルコミックのメインユニバース ※数が多いので別記事にまとめました |
199999 | アベンジャーズシリーズ ※数が多いので別記事にまとめました |
96283 | スパイダーマン (2002) スパイダーマン2 (2004) スパイダーマン3 (2007) |
120703 | アメイジング・スパイダーマン (2012) アメイジング・スパイダーマン2 (2014) |
400083 | ハルク(2003) |
10005 | X-MEN(2000) X-MEN2(2003) X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006) ウルヴァリン: X-MEN ZERO(2009) X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011) ウルヴァリン:SAMURAI(2013) X-MEN:フューチャー&パスト(2014) |
TRN414※1 | X-MEN:アポカリプス(2016) X-MEN:ダーク・フェニックス(2019) デッドプール(2016) ニュー・ミュータント(2020) デッドプール&ウルヴァリン(2024) |
41633 | デッドプール2(2018) |
17315※2 | ローガン(2017) |
65 | スパイダーマン:スパイダーバース(2018) スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023) |
26320 | ブレイド (1998) ブレイド2 (2002) ブレイド: トリニティ (2004) |
58470 | ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀(1986) |
58627 | パニッシャー(2004) |
121698 | ファンタスティック・フォー(2005) ファンタスティック・フォー:銀河の危機(2007) |
15866 | ファンタスティック・フォー(2015) |
701306 | デアデビル(2003) エレクトラ(2005) |
1610 | 現代的な設定のコミックシリーズ (アルティメット・マーベル・ユニバース) |
2149 | 「マーベル・ゾンビーズ」コミックシリーズ |
2301 | 「マーベル・マンガバース」コミックシリーズ |
1218 | 現実世界(読者・視聴者側の世界) |
※1 アース-10005とアース-TRN414の区別は厳密ではなく、デッドプールシリーズや「X-MEN:フューチャー&パスト」以降の作品の位置づけについては、解釈が分かれる場合があります。
※2 『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)で「アース-10005のアンカーはウルヴァリン(ローガン)だが、死んでしまった」という発言があったため、『ローガン』(2017)はアース-10005なのではないかという疑問がありますが、まだ公式からの発表はありません。