『今際の国のアリス』シーズン3を観る前に!シーズン1・2の全話ストーリー完全解説

Netflixで配信され、世界中で人気を集めた実写版ドラマ『今際の国のアリス』。
いよいよ待望のシーズン3が配信されましたね!

ただ、シーズン1・2をすでに観た人でも、ゲームのルールやキャラクターの生死など複雑な展開が多く、「細かいところ忘れちゃった…」という方も多いはず。

この記事では、シーズン1・2の全体的なストーリーをざっくり振り返る復習用まとめをお届けします。
あくまでも「1回観たけど、どんな流れだったっけ?」という方のための内容ですので、まったく観たことがない方が読むと、おそらく意味が分からないと思います(笑)。

シーズン3を楽しむための復習記事として、ぜひ参考にしてください!

主な登場人物

  • アリス/山﨑賢人
  • ウサギ/土屋太鳳
  • カルベ/町田啓太
  • チョータ/森永悠希
  • シブキ/水崎綾女
  • チシヤ/村上虹郎
  • アン/三吉彩花
  • ニラギ/桜田通
  • クイナ/朝比奈彩
  • ヘイヤ/恒松祐里
  • タッタ/渡辺佑太朗
  • アグニ/青柳翔
  • ボーシヤ/金子ノブアキ
  • ラスボス/柳俊太郎
  • バンダ/磯村勇斗
  • マツシタ/井之脇海
  • ヤバ/毎熊克哉
  • ミラ(ハートのクイーン)/仲里依紗
  • キューマ(クラブのキング)/山下智久
  • クズリュウ(ダイヤのキング)/阿部力
  • リサ(スペードのクイーン)/山本千尋

シーズン1

第1話

主人公アリスは、働きもせず家でゲーム漬けの日々を送っていました。
ある日、親友のカルベとチョータと共に渋谷の街を歩きながら悪ふざけをしていたところ、ある出来事をきっかけに事故を起こしてしまいます。

警察から逃れるために駅の公衆トイレに隠れた3人。すると突然停電が発生し、外に出ると人が一人もいない異様な渋谷の姿が広がっていました。

やがてビルの巨大スクリーンに「ゲーム開始」の文字が浮かび、強制的にデスゲームへと参加させられることになります。

最初のゲームは「生」と「死」の扉を選ぶサバイバル。間違えれば即死、制限時間が切れても死ぬという過酷なルールでした。
アリスは観察力と論理で仲間を導き、なんとか脱出に成功。負傷しながらも、クラブの3のカードを手に入れます。
このカードの数字が「滞在日数(ビザ)」を意味することが判明しました。

第2話

アリス、カルベ、チョータは、同じゲームに参加していたシブキと合流し、行動を共にします。
次のゲームに参加する中で、トランプのマークごとにジャンルがあることが判明。

  • スペード → フィジカル(体力勝負)
  • クラブ → チーム戦
  • ダイヤ → 頭脳戦
  • ハート → 裏切りを含む心理戦

さらに数字が大きいほど難易度が高いことも分かります。

彼らはスペードの5「鬼ごっこ」に挑戦。
安全地帯を探しながら鬼から逃げるゲームで、アリスは身体能力の高いウサギや頭脳派のチシヤと協力。
カルベは屈強なアグニと組み、鬼に立ち向かいます。

多数の犠牲者を出しながらもゲームはクリア。
そして「鬼」もまたゲーム参加者だったことが明らかになります。
また、この世界にはビーチと呼ばれる組織が存在することを知るのでした。

第3話

鬼ごっこに参加していなかったチョータとシブキは、滞在日数の期限が迫り、新たなゲーム「ハートの7 かくれんぼ」に挑戦します。

このゲームは「羊が3人、狼が1人」。制限時間20分で、最終的に生き残れるのは狼だけ

互いに疑心暗鬼となる中、実は狼だったアリスは、カルベとチョータに狼を託そうとします。
しかしカルベとチョータは「自分たちは羊」であるにも関わらず、アリスを生かすために命を差し出すことを決意。

制限時間間際、カルベはアリスに感謝を伝え、アリス以外の仲間は全員死亡。
アリスは深い絶望に沈んでいきます。

第4話

仲間を失い、生きる希望をなくしていたアリスの前に、鬼ごっこで共に戦ったウサギが現れます。
ウサギに救われたことで、アリスは再び前を向き始めます。

ウサギは過去に、登山家だった父が世間から叩かれ、行方不明になったという過酷な経験を抱えていました。
その背景が彼女の強さの源でもあることが明かされます。

終盤、アリスとウサギはクラブの4「ディスタンス」に挑戦。
バスからスタートし、ゴールに到達すればクリアというゲームでした。

道中で仲間を失いたくない一心でアリスは単独行動を選び、ウサギは洪水に巻き込まれ絶体絶命に。
しかしアリスが駆けつけ救い出し、バスそのものがスタート兼ゴールだったと判明。

こうしてゲームをクリアした2人は、次なる目的地「ビーチ」を目指すことを決意します。

第5話

アリスとウサギは「ビーチ」を探す途中で、ロッカーキーを腕につけた人々に出会います。
彼らを尾行した結果、光の灯る建物を発見しますが、捕まってしまいます。

そこは「ビーチ」と呼ばれる場所。ボーシヤという男がホテルを拠点に作り上げた楽園のような共同体で、住人たちはプールサイドでパーティーを楽しんでいました。
ここでは「全てのカードをコンプリートすれば、この世界を出られる」と語られていました。

やがてアリスはビーチ幹部のアンと共にゲームに挑み、自力でクリア。
幹部の一員として迎えられ、ビーチで生活を始めます。

第6話

ビーチには鬼ごっこで共に戦ったチシヤや、戦闘力の高いクイナ、謎めいたミラらが在籍していました。
一方、ビーチの内部は「ボーシヤ派」と「アグニ派」に分裂し、緊張が高まっていました。

アリスとウサギは内部を探るうちに、裏切り者はアグニ派に処刑されるという残酷な実態を知ります。
さらにチシヤは、アリスとウサギに「全カードを奪って逃げる計画」を持ちかけてきます。

その頃、設立者であるボーシヤがゲームに参加するも命を落とし、権力はアグニ派に傾いていきました。
アリスはシブキらに協力するも騙され、アグニ派に拘束されてしまいます。

そんな中、ビーチそのものが次のゲーム会場となり、「魔女狩り」ゲームが始まるのでした。

第7話

「魔女狩り」のルールは、ロビーで死んでいたモモカを殺した犯人=魔女を探し出すこと。
犯人を見つけ、火刑に処さなければゲームは終わりません。

しかしアグニ派は暴走し、「全員を殺して火にくべればいい」と考え、大量虐殺を始めます。
大勢の住人が犠牲となる中、主要メンバー同士の戦いに発展。

チシヤとクイナがニラギやラスボスを撃破し、アンは元警視庁監察官であることを明かし、科学的に犯人を突き止めようとします。
拘束されていたアリスも、ウサギやタッタに救出され、推理に加わります。

やがてアンは犯人を特定するも、アグニ派の攻撃を受けて重傷を負ってしまいます。

第8話(最終話)

やがてアリスは「魔女はモモカ本人」であり、彼女は自殺だったと推理。
アンの鑑識による証拠もそれを裏付けました。

しかしなおもアグニ派は暴走。モモカの親友だったアサヒは「私はディーラーだ」と名乗り、空からのレーザーで処刑されてしまいます。
その直後、ニラギが再び現れアリスを狙いますが、アグニが身を挺して守り、2人は炎の中に消えていきました。

こうして「魔女狩り」ゲームはクリアされ、残りのカードはダイヤ以外が全て揃うことになります。

エピローグでは、ミラがモニター越しに姿を現し、次の段階「ネクストステージ」の開催を告げます。
空にはダイヤのマークを掲げた飛行船が飛んでおり、物語はシーズン2へと続いていきます。

シーズン2

第1話

物語冒頭、アリス、ウサギ、チシヤ、クイナは昼間の渋谷スクランブル交差点に立っていました。
しかしルール説明もないまま、突如ライフルで狙撃されます。

実は上空にはスペードのキングの飛行船が飛んでおり、そのデスゲームが始まっていたのです。

アリスたちは狙撃を受けて必死に逃げますが、仲間のタッタとアンが車で助けに来てくれ、なんとかその場を切り抜けます。
しかし混乱の中でチシヤとはぐれてしまいました。

一方、アリスとウサギは元の世界について意見が合わず、すれ違いを見せ始めます。
彼らはスペードのキングの襲撃を避けるため、別のゲームに参加することを決めるのでした。

第2話

アリス、ウサギ、クイナ、タッタが参加したのは、クラブのキング=キューマ率いる5人組とのゲームでした。
そこにはビーチの元住人であったニラギも参加しており、彼も同じ場に立たされていました。

ゲーム開始前、キューマは衝撃の真実を語ります。
「フェイスカード(絵札)のゲームは、この世界の国民との命を賭けた対戦である。負ければ必ず死ぬ。」

アリスたちはキューマのチームと、チーム対抗のゲームに挑むことになります。

第3話

ゲームは激しく進み、キューマは自らの仲間の命を犠牲にして作戦を仕掛け、アリスたちは劣勢に追い込まれます。

アリスたちも反撃を試みますが、状況を覆せないまま時間が過ぎ、絶体絶命の状態に。

終盤、残り時間が数分となった中で、アリスはキューマの前に立ちます。
「リーダーとしていろんなことを教えてくれた。最後に握手をしたい」と語りかけ、キューマと握手を交わすのです。

第4話

本来なら点数が動かない状況でしたが、アリスたちのチームが逆転勝利を収めます。
実はゲーム中盤で劣勢の原因を作ったタッタが、自らの命を賭けた無茶な作戦を行っていたことが明らかになります。

その犠牲によって逆転は成立し、アリスたちは見事キューマに勝利。
クラブのキングのゲームをクリアします。

一方その頃、はぐれたチシヤは「ハートのジャック」のゲームに参加していました。
それは、自分の首輪の後ろに現れるマークを互いに教え合いながら「国民」を見つけ出すという心理戦でした。
チシヤは協力者を得て進めていましたが、仲間が途中でゲームを降り、窮地に陥ります。

第5話

チシヤは「ハートのジャック」のゲームで孤立しながらも、これまでの参加者の行動や心理を冷静に分析していきます。
ピンチに追い込まれながらも、相手の嘘や隠し事を見抜き、ゲームを見事クリア。
彼の頭脳と冷徹さが際立つエピソードとなりました。

一方アリスとウサギは再び合流しようとする中で、再びスペードのキングの銃撃を受けます。
アリスは囮となり、ウサギと別行動を取ることを決意。

その後、アリスは瀕死のところをアグニとヘイヤという新キャラクターに助けられます。

第6話

このエピソードでは、タッタがゲームに参加してからの過酷な運命も明らかになります。
また、アンやクイナたちも独自にゲームをクリアしながら、この世界の真実を探っていました。

アリスはアグニ、ヘイヤと協力し、スペードのキングを倒す作戦に挑みますが失敗。
その後、別行動となったアリスは新たなゲームに参加します。

参加したのはスペードのクイーンの「チェックメイト」
ここでウサギと再会し、再び共闘することになります。

第7話

スペードのクイーンの「チェックメイト」は不利な展開が続き、アリスたちは追い詰められます。
しかし仲間との連携によって打開策を見出し、ギリギリでゲームをクリア。

その後、アリスとウサギは温泉を見つけ、心身を癒しながら互いの絆を深めます。

一方、チシヤはダイヤのキングのゲームに挑戦。
相手はビーチ幹部の1人・クズリュウ。
このゲームの中で、チシヤが元の世界で医者だったことが判明します。

彼は心理戦でクズリュウを追い詰め、最終的にクズリュウに「自ら負けを選ばせる」ことで勝利を収めました。

第8話

クイナとアンは合流し、2人でクラブのクイーンのゲームをクリア。
それぞれの生き残る力と絆が描かれました。

一方、アリスたちの前に再びニラギが現れ、銃撃戦に発展。
その中でニラギが放った弾丸がウサギに命中し、彼女は重傷を負ってしまいます。

怒りに駆られたアリスはニラギを撃ち、彼を行動不能に追い込みました。
そこにアグニ、ヘイヤ、アン、クイナも合流し、最難関の敵「スペードのキング」討伐に挑むことを決意します。

第9話

アリスたちは共闘し、スペードのキングとの死闘を繰り広げます。
銃撃と爆発が飛び交う壮絶な戦いの中、多くの仲間が重傷を負い、命を落としていきます。

それでも作戦を駆使し、アリスたちはついにスペードのキングを撃破。
しかし代償は大きく、生き残ったのはわずかな人数となってしまいました。

アリスと重傷を負ったウサギは、最後のゲーム=ハートのクイーンの会場へと向かいます。

第10話(最終話)

最終ゲームの相手は、ビーチ幹部の1人・ミラ
彼女が提示したのは「クロッケーを3セット行い、途中で棄権しなければクリア」というゲーム。

しかしその本質は罠でした。
ミラはアリスに幻覚を見せ、記憶喪失や自己嫌悪に陥らせます。
絶望に沈むアリスを見かねたウサギは、自らの手首を切り、その行為でアリスを正気へと戻しました。

2人の強い絆を前に、ミラは涙を流し、最終的にゲームはクリア。
全てのゲームが終了します。

生き残った参加者には「永住権を得てこの国の国民になるか、それとも拒否するか」という選択が与えられました。

アリス、ウサギ、アグニ、クイナ、ヘイヤ、ニラギ、そして瀕死のアンは、いずれも永住権を拒否

場面は渋谷の交差点に戻ります。
実は彼らは「隕石の衝突によって心肺停止状態に陥り、その中でゲームを体験していた」ことが判明。
生き残った者たちは病院で目を覚ましますが、ゲームの記憶は残っていませんでした。

病院の中庭で偶然再会したアリスとウサギ。
互いに記憶はないものの、不思議な懐かしさを感じながら言葉を交わします。

ラストシーンでは、テーブルの上のトランプが風で吹き飛び、ジョーカーのカードだけが残ります。
物語は次なる「シーズン3」へと続くのでした。

残された謎と伏線

  1. ジョーカーの存在
    • シーズン2ラストで、風に吹かれたトランプの中に「ジョーカー」だけが残った。
    • これが意味するのは新たなゲームか、それとも「今際の国」そのものの支配者か。
  2. 「国民」とは誰なのか
    • キューマをはじめとする絵札の支配者たちは「この国の住人=国民」であることが判明。
    • しかし彼らがどうして生まれた存在なのか、元の世界との関係性は不明のまま。
  3. 現実世界とのつながり
    • 隕石の衝突で心肺停止となった人々が「今際の国」に招かれた。
    • では、この世界は単なる幻覚なのか、それとも死と生の狭間にある別の空間なのか。
  4. キャラクターたちのその後
    • 生き残ったアリス、ウサギ、アグニ、クイナ、ヘイヤ、ニラギ、そして瀕死のアン。
    • 彼らが現実世界でどのような関係を築いていくのかも見どころ。

まとめ

シーズン1・2を通して、アリスは仲間を失いながらも生き抜き、ウサギやクイナ、アグニらと共に数々の過酷なゲームを突破してきました。

シーズン3では、これまでの伏線が回収され、物語の核心に迫る展開が描かれるでしょう。
今のうちにシーズン1・2を振り返り、万全の状態で新シーズンに臨みましょう!