Netflixドラマ【極悪女王】大阪城ホールの髪切りデスマッチはどこまでが実話?

9月19日からNetflixで配信が開始された『極悪女王』。

1970〜80年代の女子プロレスの隆盛期を背景に、”最恐ヒール”として知られるダンプ松本さんの知られざる物語を描いています。

エピソード5で、ダンプ松本対長与千種の敗者髪切りデスマッチが大阪城ホールで行なわれるシーンがあります。

2人とも血だらけで、最後は敗者が観客の前で坊主にされるという、現代では考えられないような試合でしたが、これはどこまでが実話なのか?ということを調べてみました。

実際の試合や当時の背景について、ひとつずつ照らし合わせていきたいと思います。

日程・場所・観客数

1985年8月28日、大阪城ホールで行われた長与千種とダンプ松本の「髪切りデスマッチ」は、約1万人の観客を熱狂させました。

  • ドラマと一致しています。

試合の背景

この試合は、クラッシュギャルズ(長与千種とライオネス飛鳥)と極悪同盟(ダンプ松本とその仲間たち)との抗争の一環として行われました。

クラッシュギャルズは、1980年代に非常に人気があり、多くの女子中高生ファンを持っていました。

対する極悪同盟はヒール(悪役)としての人気を誇り、両者の対立は全日本女子プロレスの目玉カードとなっていました

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試合内容

レフェリーはWWWA公認レフェリーとしてホセ・トレスが裁く。

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試合当日、長与千種は紋付き袴姿で登場し、一方のダンプ松本は覆面マネージャーと共に通常の極悪ファッションで現れました。

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しかし、実際にはダンプ松本が影武者を使った奇襲作戦を展開し、長与千種は防戦一方となります。

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長与は凶器攻撃で大流血するも奮闘。

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見かねたセコンドのジミー加山にタオルを投入されたが「まだやれる!」と言わんばかりに投げ返す

  • ドラマでは、タオルを投入したのはライオネス飛鳥(剛力彩芽)でした。

しかし、その後、強烈なイス殴打を食らって無情にも10カウントが数えられ、ダンプがKO勝ち

  • ドラマと一致しています。

試合後

敗北した長与千種はリング上でダンプ松本に髪を切られるという屈辱を味わいました。

この出来事は彼女にとって忘れられない試合となり、多くのファンが悔し涙を流しました

  • ドラマと一致しています。

あまりの過激さに試合を中継したテレビ局にはクレームが殺到し、放送は打ち切りに。

  • ドラマと一致しています。

この試合はその後も語り継がれ、女子プロレス界における伝説的な一戦として記憶されています。

ほぼ事実

ということで、ざっと見た限りでも、ドラマはかなり現実の試合を忠実に再現したものと思われます。

もちろん、ドラマ上の演出も多少は入っていると思いますが、ほぼ事実なのではないでしょうか。

ここまでくると再現ドラマかドキュメンタリーの域ですね。

うーん、あんな試合をテレビで放送していたなんて、小さい子が見ていたらトラウマになりそう…。

後日談

ドラマでは描かれていませんが、実は、1年後の1986年11月7日、同じ大阪城ホールでダンプvs長与の髪切りマッチの再戦が行われています。

再戦も前回以上の死闘となって長与千種が流血するも、最後には長与が3カウントを奪って勝利。屈辱を晴らしました。

まさかの敗戦に納得しなかったダンプも最初こそは逃亡を狙ったものの、最後は堂々とたる物腰で断髪式に臨み、翌日には自らスキンヘッドに剃り上げた姿をマスコミに披露しました。

まとめ

まだまた話題がつきない『極悪女王』。

まだ観ていない方はぜひこの週末にでもご鑑賞ください!

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