Netflixドラマ【極悪女王】ダンプ松本の引退試合はどこまでが実話?

9月19日からNetflixで配信が開始された『極悪女王』。

1970〜80年代の女子プロレスの隆盛期を背景に、”最恐ヒール”として知られるダンプ松本さんの知られざる物語を描いています。

エピソード5で描かれるダンプ松本さんの引退試合。

敵味方関係なく大暴れする様子や最後はペアを入れ替えての対戦など、どこまでが実話でどこからがフィクションなのか?

実際の試合内容と比較しながら見比べていきたいと思います!

試合の概要と背景

1988年2月25日、神奈川県川崎市体育館にて、ダンプ松本の引退試合が行われました。

当初の対戦カードは、ダンプ松本と大森ゆかり(同じくこの日に引退を迎える同期)のペアが、長年のライバルであるクラッシュギャルズ(長与千種とライオネス飛鳥)と対戦する形で設定されていました。

  • ほぼドラマと一致していますが、ドラマでは会場が川崎市体育館ではなく、後楽園ホールでした。

試合の展開と予想外の展開

試合が始まると、ダンプ松本は自身のヒールキャラクターを全開に発揮し、予想を超える行動を取りました。

敵味方の区別なく凶器を使用した攻撃を繰り返し、リング上は瞬く間に混沌とした状況に陥りました。

この予想外の展開により、4人の選手全員が流血する事態となり、試合は無効と宣言されるに至りました。

  • ドラマと一致しています。

しかし、これで試合が終わることはありませんでした。

ダンプ松本は突如マイクを手に取り、長与千種に「来い!」と呼びかけました。

これに呼応するように、長与千種も「私たちにしかできないプロレスを見せてやる」と叫び、新たな展開が生まれます。

  • ドラマと一致しています。

予想外のパートナーチェンジと最終試合

観客が見守る中、急遽パートナーの組み換えが行われました。

新たな対戦カードは、長与千種とダンプ松本のペアが、ライオネス飛鳥と大森ゆかりのペアと対戦するという、誰も予想しなかった組み合わせとなりました。

この試合は5分間のエキシビションマッチとして行われることになりました。

  • ドラマと一致しています。

長年のライバルであった長与千種とダンプ松本が同じコーナーに立つという異例の光景に、会場は熱気に包まれました。

両者は遺恨を清算するかのように息の合った連係プレーを披露し、さらには合体技まで繰り出しました。

この予想外の協力関係は、観客に大きな感動を与えました。

  • ドラマと一致しています。

感動的なフィナーレ

試合終了後、ダンプ松本は再びマイクを手に取り、感動的なスピーチを行いました。

彼女は涙ながらに「クラッシュギャルズのファンの皆さん、今までチーちゃん(長与)や智ちゃん(飛鳥)のことをいじめてすいませんでした」と謝罪の言葉を述べました。この素直な謝罪に、会場は大きな拍手に包まれました。

最後に、クラッシュギャルズの2人からダンプ松本と大森ゆかりに花束が贈呈され、長年の戦いに終止符が打たれました。

ダンプ松本と長与千種が抱擁を交わす姿は、女子プロレス界における一つの時代の終わりを象徴する感動的な光景となりました。

  • ドラマでは、試合中のままエンディングを迎えたので、試合後の様子は描かれませんでした。

その後の影響

当初の混沌とした状態から、最終的には長年のライバルとの和解という形で幕を閉じたことは、ダンプ松本の複雑な立ち位置と、女子プロレス界における彼女の重要性を如実に表しています。

ヒールとしての強烈な個性を最後まで貫きながらも、最終的には人間味溢れる姿を見せたダンプ松本の引退試合は、多くのファンの記憶に深く刻まれる伝説的な一戦となりました。

  • こちらもドラマ内では描かれていませんが、十分に視聴者がその後を想像できるようなエンディングだったと思います。

まとめ

ということで、『極悪女王』で描かれているダンプ松本さんの引退試合の様子は、ほぼ事実という結果になりました。

もちろん、細かいセリフや背景などは、ドラマ上の演出が入っているかとは思いますが、けっこう忠実に再現されているといって良いと思います。

時には目を覆いたくなるシーンもありますが、間違いない感動作なので、まだ観ていないという方はぜひ挑戦してみてください!

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