2024年9月13日に公開された映画『ぼくのお日さま』。
吃音を持つホッケー少年タクヤ、フィギュアスケートを学ぶ少女さくら、そして彼らを見守るコーチ荒川の3人の視点で描かれた淡くて切ない恋の物語です。
映画の最後に流れるエンディング曲は、ハンバート ハンバートの「ぼくのお日さま」です。
あまりにも映画の内容とリンクしていたので、この作品のために作られた曲なのかと思いましたが、2014年にリリースされていた曲でした。
今回は、こちらの曲についてまとめてみました。
ハンバート ハンバート「ぼくのお日さま」
映画「ぼくのお日さま」のエンディング曲は、ハンバート ハンバートの「ぼくのお日さま」です。
この曲は2014年にリリースされたアルバム「むかしぼくはみじめだった」に収録されています。
この楽曲は、ハンバート ハンバートの代表作の一つとして広く知られています。
エンディング曲の背景
映画のプロットを考える中で、監督の奥山大史はこの曲と出会い、歌詞を聞いた瞬間に物語のインスピレーションを得たと語っています。
「主人公の少年の姿がはっきりと浮かび、物語が動き出した」そうです。
ハンバート ハンバートはこれまでこの曲を主題歌として使用したいというオファーを断ってきていましたが、奥山監督からの手紙を読んで今回の依頼を快諾したといいます。
ハンバート ハンバートの佐藤良成氏は、自分たちの曲が映画の一部となることに対して「素晴らしい映画となって生まれ変わるなんて、本当に幸せです」と喜びを表明しています。
確かに、「ぼくのお日さま」は映画のテーマと深く結びついており、映画の内容にぴったりとマッチしています。
物語の感情を音楽で表現していて、楽曲の持つメッセージが、映画のストーリーに新たな深みを与えています。
ラストでこの曲が流れてきた途端、涙したという人も多いのではないでしょうか。(流れるタイミングもまた絶妙でした!)
「ぼくのお日さま」歌詞について
「ぼくのお日さま」は、言葉にできない感情や内面的な葛藤を巧みに描いています。
言葉が詰まる様子を繰り返し表現し、そのもどかしさを強調しており、吃音を持つタクヤ(映画の主人公)の気持ちをまるでそのまま描いたような歌詞になっています。
また、泣きたいときは泣けばいいというメッセージが、自分の感情を大切にし、表現することの重要性も伝えています。タクヤの吃音や不安を抱えながらも前に進む姿が、楽曲のメロディーと歌詞に反映され、音楽を通じて観客に伝わります。
ハンバート ハンバートってどんな人たち?
ハンバート ハンバートは1998年に結成され、佐藤良成(さとう りょうせい)さんと佐野遊穂(さの ゆうほ)さんの二人組で活動しています。
ハンバート ハンバートの曲は、主に佐藤さんが作詞・作曲を担当されており、多くのアーティストにも楽曲提供されています。
2人は音楽だけでなく、私生活でもパートナーであり、夫婦デュオとして3人の子どもを育てながら音楽活動を続けています。
夫婦としての絆が音楽に反映されており、彼らの作品にはその深い関係性が色濃く表れています。
ハンバート ハンバートのユニット名は、ロシアの小説家、ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・ナボコフの小説『ロリータ』に登場するハンバート・ハンバート教授が由来となっているそうです。
映画の概要
- タイトル: ぼくのお日さま
- 公開日: 2024年9月13日
- ジャンル: ヒューマンドラマ
- 上映時間: 90分
- 監督: 奥山大史
- キャスト
- 越山敬達(タクヤ役)
- 中西希亜良(さくら役)
- 池松壮亮(荒川役)
まとめ
今回は、以下の内容をまとめてみました。
- 映画「ぼくのお日さま」のエンディング曲は、ハンバート ハンバートの「ぼくのお日さま」です。
- この曲は2014年にリリースされたアルバム「むかしぼくはみじめだった」に収録されています。
- 奥山大史監督は、この曲を聴いて物語が動き出したと語っています。
- 映画の中で重要な役割を果たし、物語の感情を高めています。
まだ、映画を観ていない方はぜひ映画館へ足を運んでみてください。