1928年の『蒸気船ウィリー』に登場したミッキーマウスの著作権が失効したことを受けて、ホラー映画『Screamboat(スクリームボート)』が制作が発表されました。
この映画では、ミッキーマウスが恐怖のキャラクターとして描かれており、『テリファー』シリーズで知られる俳優デヴィッド・ハワード・ソーントンが、恐怖版ミッキーマウスを演じます。
『Screamboat』はホラーとコメディの要素を兼ね備えた作品で、2025年にアメリカで劇場公開される予定です。
映画の内容は?
公開された『Screamboat』のティザー映像からは、以下のような内容が読み取れます。
- ニューヨークを走る蒸気船内が舞台となっており、イタズラ好きのネズミ(ミッキー)が乗客を襲う様子が描かれている
- 『蒸気船ウィリー』(1928)の世界観を基にしているが、ホラー要素が加えられている
- 殺人鬼と化したミッキーマウスが夜の船旅を恐怖の舞台に変える
- 実写によるクリーチャー・エフェクト、ミニチュア、最先端のバーチャル・プロダクションを組み合わせた映像技術が使用されている
『Screamboat』のティザー映像
日本での公開はいつから?
日本での公開に関しては、アメリカでの公開後になると予想されますが、正確な時期は現時点(2024年9月)では不明です。
続報が入り次第、追記します!
著作権が失効ってどういうこと?
著作権の期限切れ
2024年1月1日をもって、『蒸気船ウィリー』版のミッキーマウスがパブリックドメイン化しました。
これは、著作権保護期間が終了し、誰でも自由に使用できるようになったことを意味します。
パブリックドメイン化とは
- 自由な使用
初期のミッキーマウスのデザインや特徴を、許可なく使用することが可能になりました。 - 新たな創作
『Screamboat』のようなホラー映画など、オリジナルの作品を基にした新しい創作活動が可能になりました。
重要な注意点
- 限定的な適用
パブリックドメイン化されたのは1928年版の『蒸気船ウィリー』に登場するミッキーマウスのみです。 - 商標権の存続
ディズニー社はミッキーマウスの商標権を保持しており、これは著作権とは別に保護されています。 - 新しいデザインの保護
その後のミッキーマウスのデザイン変更や特徴は、依然として著作権で保護されています。
著作権の失効により、初期のミッキーマウスを使用した新たな創作が可能になりましたが、商業利用には依然として制限があることに注意が必要です。
著作権失効による今後の影響は?
『蒸気船ウィリー』版ミッキーマウスの著作権失効による今後の影響について、以下のようなことが考えられるのはないかと思います。
クリエイティブな二次創作の増加
著作権の失効により、初代ミッキーマウスを使用した新たな創作活動が活発化すると予想されます。
既に他にも『ミッキーズ・マウス・トラップ』のようなホラー映画が制作されており、今後はさまざまなジャンルでの作品が登場する可能性があります。
また、アーティストやデザイナーによる自由な解釈のアート作品やグッズの制作も増加すると思います。これにより、ミッキーマウスのイメージが多様化し、新たな文化的価値が生まれる可能性があります。
法的な課題
著作権が失効しても、ディズニーは「ミッキーマウス」の商標権を保持しています。
そのため、初代ミッキーを使用する際には、商標権侵害を避けるための慎重な対応が必要となります。
また、著作権が切れたのは初代版のみであり、現代版ミッキーの使用は依然として制限されています。
クリエイターは両者の違いを明確に理解し、適切に扱うことが求められます。これらの法的な制約は、創作活動に一定の制限を課す可能性があります。
文化的影響
この事例を通じて、著作権の保護期間やパブリックドメインの重要性について、社会的な議論が活発化する可能性があります。
これは、知的財産権と文化の発展のバランスについて、より深い理解を促す機会となるかもしれません。
まとめ
『蒸気船ウィリー』版ミッキーマウスの著作権失効は、クリエイティブな世界に新たな風を吹き込む大きな出来事です。
この変化は、アーティストやクリエイターにとって自由に表現できるチャンスを広げる一方で、ミッキーファンにとっては少し複雑な気持ちもあるのでは、、、?
この変化を通じて、ミッキーマウスがどのように進化していくのか、そしてどんな新しい作品が生まれるのか、これからの展開に注目していきたいと思います。