【甲子園2024】出場校や日程、今年からの変更点は?

まもなく夏の甲子園が始まりますね!

今年も全国各地から地方大会を勝ち抜いた、49チームの代表が日本一の座を競い合います。

今年は新基準のバット導入や、午前と夕方に分けて試合を行う2部制の導入など、いくつかの変更点にも注目が集まっています。また、阪神甲子園球場は、2024年に開場100周年を迎えます。

大会の概要、出場校についてもまとめてみました!

第106回全国高等学校野球選手権大会概要

第106回全国高等学校野球選手権大会(通称:夏の甲子園)は、2024年8月7日から17日間にわたって阪神甲子園球場で開催されます。この大会には、全国47都道府県から49校が参加します(北海道と東京はそれぞれ2校)

主催日本高等学校野球連盟、朝日新聞社
後援毎日新聞社
特別協力阪神甲子園球場
組み合わせ
抽選会
2024年8月4日(日)
期日2024年(令和6年)8月7日から17日間(雨天順延。3回戦2日目、準々決勝、準決勝各翌日の休養日3日を含む)
出場校全国47都道府県の49代表校(北海道、東京都は南北もしくは東西の各代表校)を集めて行う。
試合方法トーナメント方式

出場校一覧

全49校のうち、初出場は札幌日大(南北海道)、聖和学園(宮城)、石橋(栃木)、新潟産大付(新潟)、聖カタリナ(愛媛)の5校です

また、春の第96回選抜高等学校野球大会を制した健大高崎(群馬)が、史上8校目となる春夏連覇を目指します

都道府県出場校出場回数
北北海道白樺学園9年ぶり4回目
南北海道札幌日大初出場
青森青森山田7年ぶり12回目
岩手花巻東2年連続12回目
宮城聖和学園初出場
秋田金足農6年ぶり7回目
山形鶴岡東2年ぶり8回目
福島聖光学院3年連続19回目
茨城霞ケ浦5年ぶり3回目
栃木石橋初出場
群馬健大高崎9年ぶり4回目
埼玉花咲徳栄5年ぶり8回目
千葉木更津総合6年ぶり8回目
東東京関東一5年ぶり9回目
西東京早稲田実9年ぶり30回目
神奈川東海大相模5年ぶり12回目
新潟新潟産大付初出場
富山富山商2年連続18回目
石川小松大谷3年ぶり3回目
福井北陸2年連続5回目
山梨日本航空3年ぶり7回目
長野長野日大15年ぶり2回目
岐阜岐阜城北9年ぶり4回目
静岡掛川西26年ぶり6回目
愛知中京大中京7年ぶり29回目
三重菰野16年ぶり3回目
滋賀滋賀学園15年ぶり2回目
京都京都国際2年ぶり3回目
大阪大阪桐蔭2年ぶり13回目
兵庫報徳学園6年ぶり16回目
奈良智弁学園2年連続22回目
和歌山智弁和歌山2年ぶり27回目
鳥取鳥取城北6年ぶり6回目
島根大社32年ぶり9回目
岡山岡山学芸館5年ぶり3回目
広島広陵2年連続25回目
山口南陽工14年ぶり4回目
徳島鳴門渦潮7年ぶり8回目
香川英明2年連続4回目
愛媛聖カタリナ学園初出場
高知明徳義塾2年ぶり23回目
福岡西日本短大付3年ぶり7回目
佐賀有田工2年ぶり3回目
長崎創成館2年連続4回目
熊本熊本工3年ぶり23回目
大分明豊4年連続10回目
宮崎宮崎商3年ぶり6回目
鹿児島神村学園2年連続7回目
沖縄興南2年ぶり14回目

新基準のバット導入

2024年春の第96回選抜高等学校野球大会から、高校野球において新基準の低反発バットが本格的に導入されました。この新基準バットの主な特徴と変更点は以下の通りです。

  1. バットの最大直径
    従来の67mm未満から64mm未満に変更
  2. 打球部の厚さ
    3-4mm以上に変更
  3. バットの重さ
    900グラム以上を維持
  4. 打球への影響
    ・打球の初速: 約5km/h程度の低下
    ・打球飛距離: 最大約5m程度の低下

新基準バット導入の主な目的

  1. 打球による負傷事故の防止(特に投手)
  2. 投手の負担軽減によるケガ防止

この変更は、金属製バットをより木製バットに近づけることを目指しています。新基準バットは「飛ばないバット」とも呼ばれ、反発性能や打球速度を抑えた設計になっています

導入に際して、日本高等学校野球連盟は2023年秋以降、希望した加盟校3814校に新基準のバットを3本ずつ配布しました。これは、新基準バットへの買い換えが新たな経済的負担となることを考慮した措置です。

新基準バットの導入により、高校野球の試合展開や選手のプレースタイルに変化が生じる可能性があります。監督や選手からは「打球が伸びにくい」「芯でとらえないと飛ばない」などの声が上がっており、今後の高校野球の動向が注目されています

2部制の導入

暑さ対策の一環として、大会第1日から第3日の試合数を1日3試合とし、午前中と夕方に分けて試合を行う「2部制」が試験的に導入されます

導入期間

大会開幕から3日間(第1日〜第3日)に限定して実施されます

試合数と時間帯

各日3試合を実施し、午前と夕方に分けて行います

具体的なスケジュール

8月7日(水)
大会第1日
午前の部8:30開会式
10:00第1試合
夕方の部16:00第2試合
18:30第3試合
8月8日(木)
大会第2日
午前の部8:00第1試合
10:35第2試合
夕方の部17:00第3試合
8月9日(金)
大会第3日
午前の部8:00第1試合
10:35第2試合
夕方の部17:00第3試合

入場者の入れ替え

午前の部と夕方の部で完全入れ替え制となります。両部の間に3時間以上の間隔を設けて、雑踏事故を防止します

入場料

午前の部と夕方の部で別々に販売されます。例)中央指定席は各部2,000円

継続試合の規定

第1日は第1試合が午後1時30分、第2日と第3日は第2試合が午後2時30分で終了していない場合、原則として継続試合となります

この2部制の導入により、最も暑さ指数が高くなる時間帯を避けることができ、選手の熱中症リスクを軽減することが期待されています。ただし、1日4試合を行う日程では2部制の運用が難しいため、今回は3試合日に限定しての試験的導入となります

阪神甲子園球場開場100周年

阪神甲子園球場は、2024年に開場100周年を迎えます。その歴史は、日本の野球文化と深く結びついています。

阪神甲子園球場の歴史

開場と名称の由来

阪神甲子園球場は1924年8月1日に開場しました。名前の「甲子園」は、1924年が干支の「甲子」にあたる縁起の良い年であったことから命名されました

初期のイベント

開場日には、関係者1,000人を招いた竣工式と、阪神間の小学校から集まった2,500人の児童による学童体育大会が開催されました

グラウンドの土

球場建設時には、グラウンドの土に特に注意が払われました。熊内の黒土と淡路島の赤土を混ぜ合わせ、最適な粘り具合を確認して敷き詰めました。この伝統は現在も引き継がれています

天然芝

甲子園球場は、見事な天然芝を誇ります。1928年から1929年にかけて芝が張り付けられ、1982年からはティフトンとペレニアル・ライグラスの二毛作に成功し、一年中緑のじゅうたんを保つことができるようになりました

ツタ

球場の外壁にはツタが植えられており、1924年の冬から育てられました。このツタは、甲子園球場のシンボルの一つとなっています

100周年記念事業

阪神甲子園球場の100周年を記念して、さまざまな事業が展開されています

記念サイト

100周年記念サイトでは、球場の100年史や秘話、名作野球漫画とのコラボレーション、ラッピング列車などの情報が提供されています
記念サイトを見る

展示会

神戸市の百貨店では、球場や高校野球の歴史を伝える展示が行われています

参加型企画

あなたと創る甲子園100年メモリーズ」では、来場者の思い出を写真とともに募集し、記念アルバムやモザイクアートとして展示する企画が進行中です

特別コンテンツ

100周年を記念して、ゆかりのある名作野球漫画が特別に集結し、特別ムービーが制作されています

阪神甲子園球場はその長い歴史を通じて、日本の野球文化の象徴として多くの人々に愛され続けています。100周年を迎える2024年も、多くのイベントや企画を通じてその歴史と伝統を次世代に伝えていくことが期待されています。

まとめ

甲子園の魅力は、一度負けたらそこで終わりという厳しさにあります。地方大会から数えると、全国の約3800校が参加する中で、優勝できるのはたった一校。それ以外の学校は全て負けて終わります。その「負け」をどう財産にして、再び立ち上がるか、という姿勢に心を打たれますよね。

この夏、甲子園で熱い戦いを繰り広げる高校球児たちの姿を通じて、大いに感動しましょう!